インプラントとは? |
|||||||||||||||||
インプラントとは、歯の失われた部分のあごの骨に、人工の歯根を埋め込む治療法です。 インプラントの研究の歴史は50年近くになり、 現在の方法が確立して20年近くになります。 一般的な処置として広まってきたのは この10余年となりますが、その間の症例の蓄積とともに、 安全性・長期安定性も高まってきています。 インプラント治療には多くのメリットとともに、 いくつかの欠点もありますが、 そういった、インプラントの具体的なご説明の前に、 まずは、歯が失われた部分に対するほかの処置法との 比較からご説明してゆきます。
| |||||||||||||||||
さて、インプラントです |
|||||||||||||||||
|
まずは、インプラントの構造をご説明します。 当院で使用するbicon(c)社のインプラントは 図のように3つの部分で成り立っています。 ![]() インプラント体は、天然歯の歯根に相当します。 直接骨に埋め込まれるものなので、 インプラント体は生体親和性が強いとされるチタンを原料に作られています。 天然歯の歯冠に相当する部分は、普通の歯に行うかぶせものと同じものです。 そして、インプラント体とかぶせをつなぐのが、アバットメントという軸です。 当院で使用するbicon(c)社のインプラントは ねじを使わない、非常にシンプルな構造をしています。 | |||||||||||||||||
インプラントの長所 |
|||||||||||||||||
|
インプラントには多くの長所があります。そのいくつかをご説明します。 1 骨に結合するので、よく咬める。 上記のとおり、インプラントは骨に埋め込まれて結合しているため、 ほかの欠損治療法に比べて安定性に勝ります。 そのため、天然歯と同じように咬むことができるといわれています。 2 周囲の健康な歯に負担をかけない ブリッジや義歯は、周囲の歯を固定源とするため、 必然的に周囲の歯に負担をかけます。 それは、力学的な負担であったり、清掃性が悪くなる、という負担であったり、 削らないといけない、という負担であったりします。 しかし、インプラントだけは、失われた歯根に置き換わる治療法なので、 健康な周囲の歯に負担をかけることはありません。 もっとも予防的な欠損治療法だ、と言えます。 3 欠損歯が1本から多数の場合まで対応できる 前述のとおり、インプラントは失われた歯根に置き換わる治療法なので、 欠損歯数にかかわらず対応できます。 基本的には1欠損歯に対して1本のインプラント埋入を行いますが 多数歯欠損の場合には数本のインプラントを、 取り外し義歯の固定源として利用することもできます。 |
|||||||||||||||||
インプラントの欠点 |
|||||||||||||||||
|
インプラントには大きなメリットがありますが長所ばかりでなく、当然欠点もあります。 その1つ目は保険適応外だということです。 材料代のほか、手術の費用も含めると、保険のブリッジや義歯と比べると 金額的な負担は大きくなります。 そして、この先インプラント治療が保険適応となることはないと考えられます。 余談ですが、現行の保険医療制度はこのままでは立ち行かなくなるとさえ言われており、 将来的には、現在は保険適応であるかぶせや義歯でさえも、 保険の枠から外されてしまうかもしれない、といわれています。 第2の欠点は手術が必要である、ということです。 インプラントは骨に人工歯根を埋め込む治療法なので、そのためには手術が必須です。 手術は虫歯の治療や抜歯と同じ局所麻酔で行い、 埋入するインプラントの本数にもよりますが、1時間程度で終了します。 術後数日間腫れや痛みがあるようですが、 その多くは普通抜歯後の痛みと同程度とされ、 鎮痛剤の使用で不快症状は緩和されます。 第3の欠点は、天然歯と同じように、メインテナンスを行わないと歯周病になる、 ということです。 人工物であるインプラントが歯周病にあるというのは、いささか妙な感じがあるかもしれませんが、事実です。 正確には歯周病ではなく「インプラント周囲炎」という病名で呼ばれますが、 その原因から対処法まで、歯周病とほぼ同じです。 インプラント周囲に歯垢が残ることで歯肉に炎症が起こり、 その状態が続くことでインプラントを支える骨が吸収を受けてしまいます。 支える骨が少なくなると、たとえ骨と結合したインプラントであっても、 歯周病にかかった天然歯と同じように、揺れたり膿んできたりする恐れがあります。 予防方法も、天然歯と同じく、普段のお手入れと定期的なメインテナンスです。 乳歯・永久歯に続く「第3の歯」と呼ばれることもあるインプラントですが、 金属でできているので当然虫歯にはなりません。 しかし、構造が天然歯に近似しているために歯周病のような状態になる可能性があるのは、 ある意味欠点といえるかもしれません。 |
|||||||||||||||||
インプラント治療の流れ |
|||||||||||||||||
|
1 診査・診断 インプラントの埋入が可能かどうか、可能であればどの位置に植立するのが適切かを判断するために 口腔内診査および型どりをして模型上での診断、ならびにレントゲンによる骨の状態の確認を行います。 2 治療計画のご相談 診断結果を元に、どの部位の、何本のインプラントを使用し、どのような人工歯を作成してゆくのかを ご相談します。 3 1次手術 インプラントの手術は、基本的に2回に分けて行います。 1回目の手術では、インプラント体を骨の中に埋め込みます。 手術は、一般的な歯の治療で使用するのと同じ局所麻酔で、十分な鎮痛効果が得られます。 麻酔が効いていることを確認したら、最小限の粘膜切開を行い、 骨に専用の器具でインプラントと同サイズのインプラント窩を形成し、 その中にインプラント体を埋め込みます。 時間は1時間程度です。 4 治癒を待ちます。 インプラント体が骨と結合して固定されるのを待つため 3−6ヶ月間の期間をおきます。 この間は、必要であれば仮歯・仮義歯を使用します。 5 2次手術 2回目の手術では、埋め込んだインプラント体にアバットメントを装着します。 インプラント体の上部を露出させるために、今回も麻酔を使用して粘膜切開を行います。 アバットメントの装着は30分ほどで終了します。 ここでも必要であれば、仮歯を使用します。 粘膜の治癒期間はおよそ2ヶ月前後です。 6 人工歯作成 通常のかぶせの作成と同様に、型どりを行って人工歯を作成し、セメントで固定します。 以上がインプラント治療の流れです。 |
|||||||||||||||||
治療費 |
|||||||||||||||||
インプラントは、インプラント体の費用から手術料まで、すべて保険外診療です。
|
|||||||||||||||||