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歯列矯正治療は、人生をより快適にすることを目的としています。


あなたは、きれいな歯並びには、どのようなメリットがあると思いますか?

歯並びの美しい笑顔は、あなたの魅力を引きたてることでしょう。
豊かな表情で相手に好印象を与える、ということを大切にする欧米では
「白く美しい歯並び」が重視されています。
お子様と一緒においでのお母様方に伺うと、
「むし歯が無く、歯並びがよくて笑顔の素敵な口元になって欲しい」という
ご要望が多いことも、おそらく同じようなお考えからだと思います。

「むし歯が無い」ことがお母様方がお子様に望まれることのひとつ、と書きましたが、
きれいな歯並びは、そうでない場合に比べるとむし歯や歯周病になりにくい、というメリットがあります。
もちろん、きれいな歯並びの人の中にもむし歯の人や歯周病の人はいるので、きれいな歯並びにするだけで むし歯や歯周病にならなくなる、というわけではありませんが、磨きにくいことがリスクであることは間違いないことだと思います。
極端な例ですが、「八重歯のお年寄り」を見かけることがあまりないのは、八重歯に代表されるような不正歯列が、歯を失うリスクであるためではないかと思います。

矯正治療で得られるメリットは他にもあります。
それは、正しいかみ合わせに導くことで、食事・発音という口本来の機能を向上する、ということです。
また、正常なかみ合わせが、姿勢の矯正、運動能力の向上、脳血流量の増大による集中力の増加など、 体全体の健康増進とも関わりがある、という研究もなされています。

歯列矯正治療の結果、魅力が際立ち、対人コミュニケーションが向上し、体も健康になれば、
あなたの人生がより快適になる、
というのは、決して言いすぎではないと思いませんか?

不揃いな歯並びや悪いかみ合わせがもたらす不利益


前項で、「八重歯に代表されるような不正歯列は歯を失うリスク」となりうる、というお話をしました。
これは、お口の中の、特に歯に関しての不利益ですが、不正歯列による不利益は、歯の問題だけではありません。
その第一は、口の本来の機能面での機能障害です。
まず飲食における影響ですが、かみ合わせが悪い分だけ、咬む効率が低下しているので、消化不良などの原因となり、 からだ全体の健康や発育にも悪い影響を与えてしまうことがあります。
また、買う効率が悪いことで顎の周囲の筋肉や関節に負荷がかかり、下あごの運動障害(筋肉の不調和または痛み)、顎の関節の病気(顎関節症)の原因になるとも言われています。
もう一つの口の機能は発音です。
歯並びの程度によっては、サ行、タ行、ラ行の発音が悪くなります。

小児期のかみ合わせの不具合は、あごの骨の正常な成長発育が阻害してしまうことがあります。
本来、上あごと下あごでは、上あごの方が速く成長して、上の歯が下の歯の外側に並ぶことであとから大きくなる下あごの 成長を制御しているのですが、前歯や奥歯でかみ合わせが上下逆になっていると、 先に大きくなるべき上あごの成長にブレーキがかかり、逆に本来制御されるべき下あごの成長が抑えられないことで、 前後的、左右的な骨の成長のバランスが崩れてしまい、顔や口もとが左右対称でなくなるなどの形態異常がおこす場合もあります。

そして時には、歯・口・顔の不調和を引き起こしていることなどで、本人が口元にコンプレックスを持っている場合には、 人前で笑ったり喋ったりすることに抵抗を感じてしまい、心理的な問題を引き起こすことさえあると言われています。


むし歯のできるわけ


むし歯ができるには、歯と糖分と細菌、
それに時間という4つの要素
が必要です。
逆に言えば、このうちの
どれかがない環境では発生しません

歯は、リン酸カルシウムの結晶であるハイドロキシアパタイトという物質で成り立っています。
このハイドロキシアパタイトはとても堅くて、水晶と同じくらいの堅さがありますが、
酸には弱く、簡単に解けてしまいます。
そして、お口の中の細菌の中には、糖分を分解して酸を産生するものがあります。
したがって、食事中や食後の歯の表面は、常に細菌のはき出す酸で溶かされているのです。
これを「歯の脱灰」といいます。

しかし、ヒトの歯は、酸に解けやすいとは言っても、そう簡単にはむし歯にはなりません。
むし歯にならない防御機構がきちんと存在しているのです。

それは唾液です。
唾液によって、酸が薄められたり、唾液中のカルシウムが、溶けた歯の表面を修復しています。
「歯の再石灰化」です。


つまり、歯の表面では歯が溶けたり修復されたり、が繰り返されているのです。

下の図は、ステファンカーブといいます。


食事をすると、食物中の糖分を利用して口の中で細菌が酸を作り、
その酸で歯が溶かされることは前述のとおりです。
図中の赤いゾーンまで pH が下がると歯が溶けてくることを示しています。
食事によって危険域に達しても、やがては唾液の作用によって pH は上昇して元のレベルに戻ってゆきます。
このことを「唾液の緩衝能」と呼びます。
しかし、下側の図は、頻回に食事を摂取している場合の pH の変化です。
食事を摂取する回数や時間が長いと、
安全域に戻った pH が再び危険域まで下がったり、
あるいは pH が戻りきらない、ということがわかります。

つまり、食事の回数が増えたり、ダラダラ食いのように
「歯が溶かされる」時間の方が長いと、
修復が間に合わず、むし歯が進行してしまう
のです。



虫歯の予防


それでは、むし歯にならないためにはどういうことが考えられるでしょうか?
むし歯にならない方法を考えるためには、先ほどのむし歯を形成する4つの要素を思い出してください。
つまり、歯・糖分・細菌・時間です。

では、まず歯に対して何かできることがあるでしょうか?
歯の主成分であるハイドロキシアパタイトは酸に対して非常に溶けやすいということはすでにお話ししました。
ではこれを酸に溶けにくくすることはできないでしょうか。


そのためにはフッ素塗布が有効だとされています。
フッ素がハイドロキシアパタイトに取り込まれることによってフルオロアパタイトになると、耐酸性が向上します。
しかし、全く溶けなくなるわけではなく、また歯の内部まで変化が起こるわけでもないので、非常に有効な方法ではありますが完全ではありません。


歯で最もむし歯になりやすいのは、生えて間もない頃は、噛む面の溝だと言われています。
そこで、生えてきた早い段階で、この溝を樹脂で封鎖してしまう、シーラントと言う予防法もあります。この方法も、虫歯予防には有効ですが、絶対にむし歯にならないわけではありません。

次は、食事の回数やダラダラ食いを改善してみませんか?
歯の溶ける時間を短くし、再石灰化の時間が長くなれば、むし歯の発生を抑えることができそうですね。
また、食事の内容も少し工夫できればより効果的です。

あともう一つが細菌です。
ヒトの口腔内は、湿潤で適温であり養分の補給にも事欠かない、という点で細菌の繁殖には好都合です。
また、皮膚にほこりが付くのを完全には防ぐことができないように、口の中から細菌を駆逐することもできません。
しかし、少なくすることはできます。
その一つの方法が、歯科医院で行うメインテナンスですが、それも毎日行うことはできず、せいぜい数ヶ月ごとですね。
プロフェッショナルクリーニングが有効であることはデータによって示されていますが、むしろより大切なのは、毎日のセルフケアにあるといえます。

むし歯にならないために、私たちは直接お手伝いできることは、定期的なメインテナンスフッ素塗布、それにシーラントですが、食生活の改善毎日のセルフケア、 といった生活習慣の見直しも、大切なことです。

あなたの歯はあなたのものです。
大切なあなたの歯をまもる、私たちはそのお手伝いを精一杯行いたいと思っています。