【い】インプラントの費用はいくら?|1本あたりの料金・内訳・追加費用まで解説|吉備路歯科医院|岡山県総社市の歯医者

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【い】インプラントの費用はいくら?|1本あたりの料金・内訳・追加費用まで解説

インプラントを検討するとき、多くの方がまず気になるのが「結局、全部でいくらかかるのか」という点です。

ただしインプラント治療では、単純に「1本○万円」だけでは比較できません。検査、手術、インプラント体、アバットメント、上部構造、骨造成、仮歯など、複数の費用が関係するためです。

さらに当院では、インプラントは10年、20年と使うことを前提に、価格だけでなく、長期予後や将来の部品供給まで含めて治療費を考えるべきだと考えています。


インプラント1本の費用はどのくらい?

インプラント治療の費用を考えるとき、「1本いくら」という表示だけで判断してしまうと、後から予想外の追加費用が発生することがあります。

まずは一般的な費用相場と、なぜ単純比較ができないのかを理解しておきましょう。

一般的な費用相場

一般には1本あたり数十万円程度が目安になりますが、症例や地域、使用するインプラントシステム、上部構造の材料などによって差があります。

都市部と地方、大学病院と一般歯科医院でも価格設定は異なります。

また、前歯と奥歯、単独歯と複数歯など、治療の内容によっても費用は大きく変わります。

「1本○万円」だけでは比較できない

医院によって、表示価格に含まれる範囲が異なります。

たとえば、以下のような項目があります:

  • CT・診断
  • インプラント体
  • 手術費用
  • アバットメント
  • 上部構造
  • 仮歯
  • サージカルガイド
  • 骨造成

「インプラント1本30万円」と表示されていても、その内訳がインプラント体と手術費用のみで、上部構造やアバットメントが別料金というケースもあります。

どこまで含まれているかを確認することが重要です。


インプラント治療費の内訳

インプラント治療の総額を理解するには、どの段階でどのような費用が発生するのかを知っておく必要があります。

ここでは、治療の流れに沿って主な費用項目を整理します。

① 検査・診断

治療前には、CT撮影、レントゲン、歯周検査、咬合診査、そして治療計画の立案が必要です。

この段階で重要なのは、単に「骨があるところに入れる治療」ではなく、残存歯・噛み合わせ・清掃性・将来の補綴まで考えてインプラントの位置を決めることです。

検査・診断は、長期的に安定したインプラント治療の土台となる部分です。

② インプラント体と埋入手術

骨の中に埋め込む人工歯根(インプラント体)と、その埋入手術の費用です。

インプラント体の材質やメーカー、使用するシステムによって価格は変わります。

また、手術の難易度や時間によっても費用が異なる場合があります。

③ アバットメント

インプラント体と被せ物をつなぐ部分です。

既製品を使う場合と、カスタムメイドで作製する場合があり、前歯など審美性が求められる部位ではカスタムアバットメントを使用することもあります。

④ 上部構造

最終的に装着する被せ物です。

材料には、ジルコニア、セラミック、金属などがあり、審美性や強度、耐久性によって費用が変わります。

特に前歯では、天然歯に近い色調や透明感を再現するために高品質な材料が選ばれることが多くなります。

⑤ 仮歯

治癒期間中や最終的な上部構造を作製する前に、審美性や歯肉形態を整えるために仮歯を使用することがあります。

特に前歯では、仮歯の段階で歯肉の形を整えておくことが最終的な見た目に大きく影響します。

⑥ 骨造成などの追加処置

インプラントを埋入するための骨の量が不足している場合、以下のような追加処置が必要になることがあります:

  • GBR(骨再生誘導法)
  • ソケットリフト
  • サイナスリフト
  • 軟組織移植

「思っていた金額より高くなった」というケースは、この追加処置が関係していることが多くあります。

骨造成が必要かどうかは、検査・診断の段階で分かります。


なぜインプラントの費用には差があるの?

同じ「インプラント1本」でも、治療費に大きな差が出るのはなぜでしょうか?

ここでは、費用に影響する主な要因を解説します。

骨や歯肉の状態が違う

患者さんごとに、骨の量・質・歯肉の厚みは異なります。

骨が十分にある場合はそのまま埋入できますが、骨が薄い・高さが足りない場合には骨造成が必要になり、治療内容は大きく変わります。

骨造成の有無だけで、数万円から十数万円の差が生じることもあります。

前歯と奥歯では求められる治療が違う

奥歯では噛む力に耐えられる強度が最優先ですが、前歯では噛めるだけではなく、歯肉形態や左右対称性、色調など審美性も重要です。

前歯のインプラント治療では、仮歯を使って歯肉の形を整えたり、カスタムアバットメントを使用したりと、治療のステップが増えることがあります。

上部構造の材料が違う

上部構造には、ジルコニア、オールセラミック、金属など、さまざまな材料があります。

審美性や強度、耐久性によって価格が異なり、特に前歯では透明感や色調を再現するために高品質な材料が選ばれます。

使用するインプラントメーカーが違う

インプラントには、国内外のさまざまなメーカーがあります。

その中で当院がストローマンインプラントを採用しているのには、明確な理由があります。


当院がストローマンインプラントを採用している理由

インプラント治療において、どのメーカーのシステムを使うかは、長期的な安定性や将来のメンテナンスに大きく関わります。

当院では、ストローマン社製のインプラントを採用しています。

スイスで骨接合材料の研究から始まった企業

ストローマンは1954年、スイスで材料研究の研究所として創業しました。

もともとは歯科メーカーではなく、骨折治療などに使われる骨接合材料や金属合金の研究から出発しています。

その後、骨と金属材料の関係についての研究を背景に、1970年代から歯科インプラントへ発展しました。

つまり、骨と生体材料をどう結びつけるかという研究そのものを出発点とした企業です。

インプラント治療の発展そのものに関わってきた

1980年にはITI(International Team for Implantology)が設立され、その後も大学研究者や臨床家と連携しながら研究・教育を発展させてきました。

長期臨床研究も非常に多く、ストローマンはインプラント研究における代表的なシステムの一つとして扱われてきました。

単に製品を販売するだけでなく、インプラント治療の科学的根拠を積み上げてきた企業です。


現在のインプラントに求められる性能を早くから追求してきた

ここでは、ストローマンの歴史だけでなく、「なぜ今でもこのメーカーを選ぶのか」を説明します。

インプラント治療の成功には、骨との結合、治癒のスピード、長期的な安定性が欠かせません。

ストローマンは、これらの性能を早い段階から研究・臨床応用してきました。

SLA ― 粗造化表面

かつてのインプラント表面は滑らかな機械加工面でしたが、表面を粗造化することで骨との結合を高める方向へ進化しました。

現在では粗造化表面は一般的ですが、ストローマンは早い段階からこの研究を進めてきました。

SLA表面は、骨芽細胞が付着しやすく、骨結合を促進する効果があります。

SLActive ― 親水性

その後、単に表面を粗くするだけでなく、治癒初期の骨形成を促すため親水性を高めた表面へ進化しました。

SLActive表面は、埋入直後から血液や体液となじみやすく、初期治癒を早める効果が期待されます。

これにより、治癒期間の短縮や早期荷重の可能性が広がりました。

Roxolid ― 高強度材料

チタンとジルコニウムを組み合わせることで、高い強度を持つ材料を開発しました。

これにより、小径インプラントでも機械的強度を確保しやすくなり、骨の量が限られた症例でも対応できる選択肢が増えました。

現在では多くのメーカーが同様の方向性を追求していますが、現在のインプラントに求められる「骨結合」「治癒」「強度」という性能を、ストローマンは早い時期から研究・臨床応用してきました。


インプラントは「今の性能」だけでなく「将来の供給」も重要

インプラントは一度埋入すると長期間使用する医療機器です。

そのため、以下のような部品が10年、20年後にも入手できるかは非常に重要です:

  • スクリュー
  • アバットメント
  • 上部構造
  • 補修部品

実際、近年では国内の一流歯科材料メーカーであってもインプラント事業から撤退する例が起こっています。

これは決して特殊な話ではなく、企業の経営判断によって製品供給が終了する可能性があるということです。

既存インプラントがすぐに使えなくなるわけではありませんが、将来的に部品や対応可能な医院が限られる可能性があります。

したがって、インプラントメーカーを選ぶということは、その時点の製品を選ぶだけではなく、将来のメンテナンス環境まで選ぶことでもあります。

当院がストローマンを採用している理由の一つは、世界的に供給体制が安定しており、長期的なサポートが期待できるという点にもあります。


安いインプラントと高いインプラントは何が違う?

インプラント治療の費用には幅があります。

では、安いインプラントと高いインプラントでは、何が違うのでしょうか?

価格差を生む主な要因は以下の通りです:

  • 検査・診断の範囲
  • 骨造成の有無
  • 上部構造の材料
  • 仮歯の有無
  • 使用するインプラントシステム
  • 術後のフォロー体制

安価なインプラント体を使えば、治療費を下げること自体は可能です。

しかし当院では、インプラントは長期間体内に残る医療機器だからこそ、価格だけで選ぶべきではないと考えています。

重要なのは、「今、安く済むか」ではなく、「10年後、20年後も安心して使えるか」という視点です。


インプラントは分割払いできる?

インプラント治療のような高額な自由診療では、一括での支払いが難しい場合もあります。

一般的には、デンタルローンを利用できる医院もあります。

デンタルローンには、一度に大きな費用を用意しなくても治療を受けられるという利点があります。

ただし、分割回数や金利によっては総支払額が増えることになります。


当院ではデンタルローンを取り扱っていません

当院では現在、デンタルローンを取り扱っていません。

理由は、治療が終了した後も長期間にわたって支払いが残ること、そして金利によって治療そのものの費用以上に総支払額が大きくなることについて、慎重に考えているためです。

もちろん、デンタルローンという仕組みそのものを否定するものではありません。

ただし当院では、治療内容だけでなく、その費用を無理なく負担できるかということも治療計画の一部だと考えています。

無理のない範囲で治療を受けていただくこと、そして治療後に経済的な負担が長く続かないことも、患者さんの生活の質を守る上で大切だと考えています。


インプラントは「月々いくら」ではなく「総額」で考えてほしい

広告では「月々○千円」と表示されることがあります。

一見すると手が届きやすく感じますが、本当に確認すべきなのは以下の点です:

  • 総治療費
  • 金利を含めた総支払額
  • 治療後のメンテナンス費
  • 将来の修理や再治療の可能性

「月々の負担」だけに目を向けると、総支払額が予想以上に膨らんでいることに後から気づくこともあります。

大切なのは、「目先の負担」ではなく「長期的な負担」を含めて判断することです。

インプラントは10年、20年と使う医療機器です。

だからこそ、治療費も「今いくらか」だけでなく、「総額でいくらか」「将来のメンテナンスまで含めていくらか」という視点で考えてほしいのです。


インプラントが最適とは限らない

インプラント治療を検討している方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

それは、「失った歯を補う方法は、インプラントだけではない」ということです。

選択肢には、以下のようなものがあります:

  • ブリッジ
  • 部分入れ歯
  • インプラント
  • 条件によっては矯正的な対応
  • 場合によっては補綴を行わず経過を見る

大切なのは、インプラントができるかどうかではなく、インプラントをすることが長期的に妥当かということです。

当院では、患者さんの年齢、全身状態、残存歯の状態、噛み合わせ、清掃状態、通院の継続性なども含めて、どの方法が最適かを一緒に考えます。

インプラント治療ができる医院だからこそ、あえてインプラントを選ばない選択肢も提示できる。

それが、補綴歯科学会専門医としての責任だと、当院の副院長も考えています。


費用を確認するときに聞いておきたい6つのこと

インプラント治療を検討する際、費用について医院に確認しておきたいポイントをまとめます:

  1. 表示価格にはどこまで含まれているか
    検査、手術、インプラント体、アバットメント、上部構造、仮歯など、何が含まれていて何が別料金なのかを確認しましょう。

  2. 骨造成が必要になった場合の追加費用
    検査の結果、骨造成が必要と分かった場合、いくら追加になるのかを事前に聞いておくと安心です。

  3. 仮歯は含まれているか
    特に前歯では仮歯が必要になることが多いため、別料金かどうかを確認しましょう。

  4. 最終的な上部構造はいくらか
    材料によって価格が変わるため、希望する審美性や強度に応じた費用を確認しておきましょう。

  5. 治療後のメンテナンス費はいくらか
    インプラントは治療後の定期的なメンテナンスが欠かせません。1回あたりの費用も確認しておくとよいでしょう。

  6. 使用するインプラントメーカーはどこか
    将来の部品供給やメンテナンス体制に関わるため、どのメーカーのシステムを使用しているかも重要な確認ポイントです。


まずは「自分の場合はいくらになるのか」を確認してください

インプラント治療は、料金表だけでは正確な総額を判断できません。

骨の状態、残っている歯、噛み合わせ、必要な本数、骨造成の有無などで治療計画は変わります。

当院では、補綴歯科学会専門医によるインプラント無料相談を行っています。

  • インプラントが必要なのか
  • 他の方法はないのか
  • 費用はいくら程度になるのか
  • どのくらいの期間が必要なのか

といった段階から相談できます。

治療を無理に勧めることはありません。

まずは「自分の場合はどうなのか」を知ることから始めてください。

安いインプラントを使えば治療費は下げられる。ローンを使えば月々の支払いも小さく見せられる。

しかし当院では、インプラントは10年、20年使う医療機器だからこそ、長期予後、研究実績、将来の部品供給、総支払額まで含めて考えるべきだと考えています。

お気軽にご相談ください。


インプラント治療の費用についてよくある質問

Q1. インプラント1本の費用はいくらくらいですか?
A.インプラント治療の費用は、使用するインプラントシステム、上部構造、骨造成の有無などによって異なります。
また、「インプラント1本○万円」と表示されていても、検査・手術・アバットメント・被せ物などがすべて含まれているとは限りません。
費用を比較するときは、表示価格だけではなく、**最終的な総額と、その中に何が含まれているか**を確認することが大切です。

Q2. インプラント治療で追加費用がかかるのはどんな場合ですか?
A.顎の骨が不足している場合には、GBR、ソケットリフト、サイナスリフトなどの骨造成が必要となり、追加費用がかかることがあります。
また、症例によっては仮歯や軟組織の処置などが必要になる場合もあります。
そのため、正確な治療費はCTなどによる診査を行ったうえで確認する必要があります。

Q3. インプラントは保険適用になりますか?
A.一般的な歯の欠損に対するインプラント治療は、原則として保険適用外の自由診療です。
ただし、顎骨の大きな欠損など一定の条件を満たす場合には、保険診療としてインプラント治療が行われることがあります。

 Q4. 安いインプラントと高いインプラントでは何が違うのですか?
A.治療費の差は、単純にインプラント体の値段だけではありません。
使用するメーカー、検査や診断、手術方法、上部構造の材料、骨造成、術後のフォローなどによって費用は変わります。
安価なインプラント体を使用すれば治療費を抑えることは可能ですが、当院では、**長期的な臨床データ、世界的な普及度、将来の部品供給なども含めてインプラントシステムを選ぶことが重要**だと考えています。

Q5. なぜ吉備路歯科医院ではストローマンを使用しているのですか?
A.ストローマンは、スイスで骨接合材料や金属材料の研究から発展してきた企業で、1970年代から歯科インプラントの開発を行ってきました。
長期的な臨床研究が多く、SLAによる表面粗造化、SLActiveによる親水化、Roxolidによる高強度化など、現在のインプラントに求められる性能を早い段階から研究・臨床応用してきたメーカーの一つです。
当院では、現在の価格だけではなく、10年、20年先まで考えた信頼性を重視してストローマンを採用しています。

Q6. インプラントメーカーはどこでも同じではないのですか?
A.同じではありません。
インプラントには多数のメーカーがあり、形状、表面性状、材質、補綴部品の規格なども異なります。
また、インプラントは長期間使用するため、将来もそのシステムの部品が供給されているかという点も重要です。
実際に、国内の大手歯科材料メーカーであってもインプラント製品から撤退する例があります。
そのため当院では、インプラントメーカーの選択も長期的な治療計画の一部だと考えています。

Q7. インプラントの費用は分割払いできますか?
歯科医院によっては、デンタルローンを利用できる場合があります。
一方、当院ではデンタルローンを取り扱っていません。
治療終了後も長期間にわたって支払いが残ることや、金利によって総支払額が大きくなることについて慎重に考えているためです。
デンタルローン自体を否定するものではありませんが、当院では、治療費を無理なく負担できるかということも治療計画の一部だと考えています。

Q8. インプラント治療費は医療費控除の対象になりますか?
A.治療を目的として行う一般的なインプラント治療は、医療費控除の対象となることがあります。
その年に支払った他の医療費と合わせて一定額を超えた場合、確定申告によって所得控除を受けられる可能性があります。
実際の控除額は所得や年間医療費によって異なるため、詳しくは税務署や税理士などにご確認ください。

Q9. インプラント以外の治療方法と費用を比較して相談できますか?
A.はい。
歯を失った場合の治療方法には、インプラントだけでなく、ブリッジや部分入れ歯などがあります。また、口腔内の状況によっては、必ずしもすぐに補綴することが最適とは限りません。
当院では、「インプラントができるか」だけではなく、「その方にとってインプラントが長期的に妥当か」という視点から治療方法をご提案します。

Q10. 相談したらインプラント治療を受けなければいけませんか?
いいえ。
当院のインプラント相談では、現在のお口の状態、考えられる治療方法、期間、費用などをご説明したうえで、ご自身で治療方法を検討していただきます。
インプラント以外の選択肢も含めて、「自分の場合はどのような方法があるのか」を知るための相談としてご利用ください。


監修:吉備路歯科医院 院長 清田章之

  • 日本顎咬合学会会員
  • 日本臨床歯科学会会員
  • 日本臨床歯周病学会会員
  • 日本口腔外科学会会員
  • 日本小児歯科学会会員
  • 日本スポーツ歯科医学会会員

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